間取り図を見るのは、無上の喜びです。

kummer2005-01-22

昨日無趣味だと書いたばかりですが、
わたしに何か趣味があるとすれば、
アパートやマンションの間取り図を見ること
くらいです。
近所をぶらぶらしていても、
通りかかった不動産屋さんに、
「ご自由にお取りください」と
最新の物件情報の冊子が置いてあれば
迷わずもって帰ります。
そのためわたしの家には、いま数えただけでも
7冊程度のアパートマンション情報冊子が
あります。


しかしわたしは引越しをする予定はありません。
先ほど滞納していた家賃を二か月分ようやく
払ったくらいですから。
いまわたしが熱心に間取り図を見ているのは、
後輩が引越しの計画を立てているためです。
彼の名誉のためにもかりに西くんと名づけておきましょう。
いなかっぺ大将」の西はじめを100倍くらい上品にして、
関西弁を抜いたようなナイスガイです。


で、西くんは来年度から
国家的に祝福された研究者として
文科省から多額の給料をもらって研究生活が
できるようになります。
そこで、豪華な家に引越しというわけですよ。


わたしも先輩としてがんばらなくちゃと
一生懸命間取り図を見ているのですが、
パンチのある物件がありません。
わたしが間取り図を見る際重視するのは、
無駄な空間です。もっと効率的に
部屋を作ればいいのに、あるいは
この空間はどうしようもないや、と
誰もが思わずにはいられない物件。
それこそが魅力的な物件なのですよ。


例えば、8畳ぶんのスペースがあるのに、
なぜか2畳と6畳に区切られていて、
この2畳の空間はどう考えても、ただの
廊下にしかなりえない、というような。
こういうふざけた物件がこの街には数多くあります。
かく言うわたしの部屋も、なぜか9畳のワンルームなのに、
部屋の真ん中で壁が半分くらい出っ張って
二つに分けています。これではせっかくの広い部屋も、
4畳半ごとに区切って使うより他にありません。
見た目の広さにだまされて契約してしまった自分が
バカでした。