ベアーズ・キス

を観ました。この映画は
公開前からかなり見たいと思っていたものの、
京都での公開期間が一週間もなく、
ちょうど忙しい時期に重なってしまい断念。
その後、ツタヤでDVDを借りたものの、
ゼミ発表直前期で結局観ずに返却。と
二回も見逃していただけに、
ようやくここまできたか、という
感慨がありました。


とにかくクマがかわいいですね。
小熊だったころにサーカス団に買われ、
どんどん大きく育っていくクマのミーシャですが、
かわいらしさは大人になっても変わりません。
ミーシャは夜になると
人間の男になって、飼い主のローラと一緒に
遊びます。この、人間ミーシャを演じる
セルゲイ・ボドロフjrが、なにやらクマっぽくて
いいです。のそっとした歩き方や、目つきなんか、
演技かどうかわからないけどクマ的でした。


この映画のポイントは、クマがただかわいいだけじゃなく
人間社会と共存し得ないくらい、危険な側面も
持ち合わせているということをちゃんと描いていることでしょう。
人間に変身したミーシャは、何度かローラのピンチを救うために
戦いますが、戦闘力は人間ではなく、クマです。クマパンチが
ヒットすると、相手は致命傷を負ってしまいます。
結局ミーシャは、ローラを守るために人を殺したことが原因で、
二度と人間に変身できなくなり、
ローラの手でシベリアの森に放たれます。
しかしここで奇跡がおこったのでしょう、ミーシャとローラは
二頭のクマとして、シベリアの森に消えていきました。
ああ、これでいいのだ、と思わずにいられませんでした。


そういえば先日、70年代ごろに出された、
『わたしの夕食』(そんなタイトルだったか?)という本を
ぱらぱら読みました。その本には、当時の有名人の
家族との食事の様子が写真と文章で紹介されているのですが、
その中に、まだ若かったムツゴロウ氏が載っていました。
弟さんとクマのどんべえが一緒に食事をしていました。
あのクマは、その後どうなったんでしょうね。ちょっと気になります。