ぼくの好きな先生(原題etre et avoir)

を見ました。またコドモ映画です。
あんまりジャケットをよく読まないで借りてきたんですが、
これ、ドキュメンタリーです。
フランスのどこか過疎の村にある、全校児童13人という
小さな小さな小学校を舞台に、こどもたちとロペス先生の
ふれあいが、美しい景色とともに描かれています。


この映画を見ていて、ちょっと前に
小学校の先生になりたかったことを思い出しました。
子供は無垢で、いつだって元気いっぱいだとは
思いませんが、子供と語り合うことは、
何か自分の中にあるものに気づかせてくれるのです。
子供のなかに、自分が忘れかけていた自分がいるような。
結局小学校の先生になるには、大学を替わらなければならない
ことがわかりあきらめましたが、
塾講師の仕事で、その夢はいちおう実現しました。


ここまで書いていて思いましたが、
やっぱり感想書きにくいです、ドキュメンタリーは。
真実のもつ正しさが描かれてしまうだけに、
こっちもいい人にならざるをえないのでしょう。
作り手のうらを読むとか、作品のポイントを
一言で言い当てる、といったことができません。
この映画は見てよかったと思いますが、
唯一難があるとすれば、この点ですね。
これはマイケル・ムーアの作品について語る
場合においても同様であると思われます。