図書館の仕事

における一番の楽しみは、
配架作業の合間に、自分の好きな本を
探すことです。

今日はわたしが、開架閲覧室および
地下書庫の配架を担当したので、
いわば仕事そっちのけで本を探していました。
先日水漏れ事故があったことで、全国的に
有名になってしまったわたしの勤務先ですが、
まだまだ地下には、素晴らしい資料が
埋もれています。


今日は、医学・解剖学関係の洋書を眺めていて
なにやら怪しげな文献を見つけました。
『自然的意思形成――精神的治療と自己修練のための入門』(1903)
というフランスで出された本です。
意志の力で病気を治したり、自己修練をおこなったり
することを目指しているようです。


発見した当時、ペーパーバックの表紙がほぼもげる寸前
だったのですが、なんとかテープと糊で応急処置を
してもらいました。もう100年も前の資料なので
本来ならもっとしっかりと補修すべきなのでしょうが、
おそらくわたしがかえしたら、あと15年くらいはだれも
借りないでしょうから、これでいいでしょう。


毎回こんな感じで、仕事に行くたびに
本を借りて帰ってくるので、研究室のわたしの
デスクはどんどん膨れ上がっています。
そろそろコピーとったり、カードを整理したり
しなきゃいけませんね。