散歩する惑星

を観ました。
最近マイブームのスウェーデン映画ですが、
先日観た、『エヴァとステファンとすてきな家族』とは
ほぼ対極に位置する、かなり奇妙な作品です。
ジャケットにはゆるいユーモアとシュールな物語云々と
書かれており、期待してたんですが、
期待をはるかに上回る難解な映画です。
会社をクビになった男、手品に失敗して胴体を真っ二つに切られた男、
何日も続く大渋滞、しめ縄のようなものを持って、時折それを振り回しては
うなだれるデモ行進。

彼らそれぞれの苦悩が、時に交差して、ときに
独立して描かれています。顔は白く塗られ、唇は真っ赤。
そんな不気味な連中が、微妙に間延びした時間の中で演じるドラマ。
ちょっと無理ですよ。難解すぎます。
コメントのしようがありません。これに比べたら
クリストフ・シュリンゲンズィーフの『テロ2000年集中治療室』の
方がわかりやすいくらいです。って観たのはだいぶ昔ですから
あんまり覚えてませんが。
スウェーデンではこの映画、どんなふうにうけとめられたんでしょうね。
もしかして、これが現代スウェーデンの最先端なんですか?
あるいはわたしは一足飛びに、極北まで来てしまったんでしょうか?