さすがに

kummer2005-04-20

一日4コマも授業やると疲れます。魂が抜けました。自分が授業受ける立場でも、今となっては一日4コマなんて無理でしょう。途中で逃げ出すはずです。
1,2時間目の心理学は準備に時間をかけたので、これといったミスやトラブルもなく終了。途中、精神障害の話が出てきたので、自分の研究と絡めて、精神病者の妄想には社会的コンテクストが大いに関係しているという話をしました。そしたら、学生の一人がいろいろ質問してきてちょっと困りました。わたしのクラスは実際に医療関係で仕事をしながら通学してる人がほとんどなので、素人くさいことはいわないように心がけているんですけどね。質問にどう答えたらいいのか躊躇しましたが、「生徒にはいつも誠実に応対せよ」という死んだ祖父の言葉(うそ)を思い出し、何とか乗り切りました。まあ、学会発表の質疑応答の練習だと思えばいいでしょう。
大変だったのは、3,4時間目の情報科学演習です。京大工学部篇の教科書を持っていきましたが、ほとんど役に立ちませんでした。PCを立ち上げた途端、ネットで占いをはじめる子やトランプゲームを始める子もいました。おいおい、君たちは初めてコンピュータに触る人という設定なの。そんなに勝手に使いこなしちゃダメなの!授業のプランなんてものは、通常学生には一切話さないのですが、今回は特別です。こっちの事情を話して、とりあえず初歩の初歩からみんなに話を聞いてもらいました。
こんなに普通に使いこなせるなら、授業でやることなんてもうないんじゃないか、と不安でしたが、キーボードの操作はやはり素人です。今回のメインは、「メモ帳」をつかって日本語入力の練習でしたが、せっかくなので、おもしろい教材を用意しました。tokyo fuku-blogさんで見つけた面白ニュースをみんなに書き写してもらいました。Tokyo Fuku-blog: おばあさん、泥棒に小人の置物を投げつけ見事退治それからダッシュやハイフン、スラッシュなどの記号の入力方法を教え、授業の最後には、それぞれのグループごとに先生に手紙を書いてプリントアウトしてもらいました。学生たちからの手紙は、かわいいものばかりでうれしくなりました。中には―や/をつかって、AAをつくる子もいました。何でしょう、この授業は。いってみれば、小学校の図工の時間みたいでしたよ。
まあ、このわたしも新品のPCを触るのはやっぱりうれしいので、休み時間に絵を描いたりしてました。上がその作品です。次回はこれでいきましょう。「ペイント」を使ってわたしの似顔絵を描いたり、絵日記を描いたりしてみることにします。本格的に、小学校の図工みたいになりそうです。

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