帰ってきて
酒を飲んでいます。いっぱい飲んだだけで、かなりよいがまあってますよ。だめです。これじゃだめですよ。先ほどバイクで今出川どおりに出るときに、スーパーカップが転がってるのを反射的によけました。信号の前でいったん停止したときによく見たら、カップめんを丸のままぶちまけたやつがいたようです。なんていうか、たまらない気持ちになりました。徹夜で実験だ、とかいってる工学部生が夜食の買出しに出かけたんでしょう。コンビニでお湯入れて、研究室まで歩いて帰るうちに、ラーメンはちょうど食べごろ、さあもうひとがんばり、とか何とか言ってたんでしょう。ところが、コンビニ出て横断歩道を渡った途端に大クラッシュですよ。このやりきれなさときたら。なんかね、そのきれいにぶちまけられた麺を見てたら、わたしの落ち込みなんてたいしたことないと思いましたよ。だってさ、こういうのって傷になって残るでしょ。おれいまだに兄さんがお母さんからもらった千円札を汲み取り式トイレに落としちゃったこと、覚えてるもん。兄さん以上に、おれがショック受けてたね、あのときは。
なんかもうね、どうでもよくなりつつあるし、そろそろねますよ。写真は、兄さんが中学時代に作った引きこもり人形。15歳にしてこのセンスってどうよ。その後の兄弟の不幸を先取りしてたんだね。
